2026.01.16 アイリスグループ、26年度売上は過去最高更新へ 8640億円めざす
決算説明会はリアル会場とオンラインのハイブリッドで開催
アイリスオーヤマが15日に発表した2025年度(1~12月)のグループ32社の決算速報は、売上高が前年比2.4%増の7949億円となった。21年度に過去最高の8100億円の売り上げを達成して以降は、2年連続で減収となり、23年度には7540億円にまで落ち込んでいた。大山晃弘社長は、「ここにきてV字回復し、順調に戻すことができた」と手応えを語り、26年度は、過去最高を更新する8.7%増の売上高8640億円を目指す方針を示した。
経常利益は前年比19.5%増の454億円に拡大し、経常利益率は前年の4.9%から5.7%へと高まった。業績をけん引したのは、パックご飯などの食品事業や赤ちゃん用紙おむつを販売するヘルスケア事業の存在が大きい。食品事業は、累計8億食を販売したパックご飯に加え、政府備蓄米の販売などで前年の420億円から590億円へと売り上げが4割拡大。ヘルスケア事業も、昨年6月から自社工場での生産を開始し、初年度の販売数は2600万枚を突破している。
冷蔵庫や洗濯機などの大型白物家電のほか、直販サイト「アイリスプラザ」の会員数が500万人を突破したEC(電子商取引)事業、累計導入社数7000社、累計出荷台数2.2万台を突破したロボティクス事業なども業績に寄与。蛍光灯の製造・輸出入が禁止される照明の「2027年問題」でLED照明の需要も高まり、LEDを軸とした省エネソリューション事業は340億円の売り上げとなった。
26年度も、けん引してきたこれらの事業を中心に成長を目指す戦略だ。食品事業は22%増の売上高720億円を計画。ロボティクス事業は、ハードとソフトを完全内製化したアイリス初の清掃ロボット「JILBY」を発売し、AI(人工知能)エージェントの実装で労働力不足の解決にもつなげる狙いだ。ロボティクス事業は、業務用清掃ロボット関連事業として27年度に1000億円の売り上げが目標。省エネソリューション事業は、施工性を高めた「瞬工」シリーズの展開などでLED照明の導入を加速し、売り上げは6%増の360億円を目指す。
人的投資も重視。4月には7年連続となる賃上げを実施予定だ。約4500人を対象に5%超(概算約1万4000円)賃上げする。
家電のレンタルも
アイリス単体の25年度売上高は6.1%増の2458億円で、経常利益は56.3%増の200億円となった。経常利益率は8.1%。26年度は10.9%増の売り上げ2727億円を目指す。
主力の家電事業は25年度に1200億円の売り上げ。今年度は3%増の1230億円を計画しており、大型白物家電の販売を強化するとともに、新生活ユーザーを対象にレンタル事業にも乗り出す。
大山社長は「アイリスグループの製品を長く使ってもらうとともに、レンタル/サブスクの商品構成を増やしながら顧客との関係構築を進める」と方向性を語った。






