2026.01.28 ベトナムEVのキムロン、中国BYDと電池で協業 新工場の建設開始                                                        

ベトナム・キムロンと中国BYDによるフエ市の電池工場起工式

 ベトナムの自動車メーカー Kim Long Motor(キムロン・モーター)と中国BYD(比亜迪)による車載電池工場の起工式が、ベトナム・フエ市の工場予定地で行われた。電気自動車(EV)と電池を生産しているBYDは、東南アジアでのパートナーとしてキムロンとの関係を築いているが、強化・協業の一環として新工場の建設に乗り出すことになった。

 新工場は、中部フエ市のキムロンの自動車工業団地に建設される。敷地は、第1期として4.4ha、第2期では10haを確保。建設費は、合計1億3000万ドル。両社の合意では、建設資金をキムロンが負担する。BYDは技術提供や技術移転を担当し、電池生産に関する中核技術や品質管理で全面支援する。生産能力は、第1期で年間3GWhを予定。第2期には、同6GWhにまで引き上げる。

 新工場で生産の電池は当初、バス、トラック、ミニバンなどの国内の商用EV向けだが、キムロンでは2期以降は乗用車向けや東南アジア向けの輸出も視野に入れている。

 ベトナムの自動車メーカーでは、ビンファスト(VinFast)がEV分野で先行している。同社は最近、「EC Van」として商用車分野に参入し、都市部の荷物輸送分野で車両市場を拡大しつつある。インドネシアでも昨年末、EV生産を開始するなど、東南アジアでの主導権の確立を目指している。

 キムロンによる新工場の稼働時期は明らかにされていないが、操業開始後には現地部品の調達率80%以上を目指し現地化を促進するほか、アジアの電池生産拠点としての確立を狙う。