2026.02.14 京セラ、差動クロック用水晶発振器を量産開始 業界最高レベルの位相ジッタ30fsを実現
Xシリーズ
AI サーバーなど、高速データ通信の低ノイズ・低消費電力に貢献
京セラは、電子部品の「差動クロック用水晶発振器」について、業界最高レベルの位相ジッタ30fs(フェムト秒)の低ノイズを実現した「Xシリーズ」の量産を1月より開始した。生産拠点は山形東根工場で、月産20万個で開始し、6月からは月産200万個へと拡大。生成AIの本格普及などにより、今後活況が続くAIサーバー市場のニーズに対応する。
スマートフォン向けなどの民生機器で一般的に使われるクロック水晶発振器は、主に1波出力だが、差動クロック用発振器は2波出力。受信側ではこの二つの信号の差分を信号として読み取るためノイズに強く、安定した信号伝送ができ高速・長距離伝送に適している。高速通信では、ノイズや信号のズレがビットエラーにつながるため、信号のタイ ミングのズレが極めて小さい「低位相ジッタ特性」を有する高精度な差動クロック用水晶発振器の需要が高まっている。
新製品は、AIサーバーなどの高速、大容量のデータ通信向けの水晶発振器で、クロック用水晶発振器と比べてノイズ耐性が高いことが特徴。独自の半導体フォトリソプロセスとプラズマCVM工法による小型素子設計技術とICを組み合わせることで、業界最高レベルとなる位相ジッタ30fsを実現。従来の同周波数製品と比較して、位相ジッタを約25%低減した。
また、新型の差動出力発振ICの採用により消費電力を削減し、AIサーバーなどの省電力化が可能。Xシリーズの156.25MHz(LV-PECL出力)では、従来品50mA Typ.に対し、約42%削減の29mA Typ.の低消費電流を実現した。
主な用途はAI サーバー、光トランシーバ、ストレージ関連、車載ADAS機器。サイズは2.0×1.6×0.5、2.5×2×0.5、3.2×2.5× 0.5mm(MAX)。動作温度範囲は-40~+85℃/-40~+105℃。出力周波数範囲は100/125/156.25/312.5MHz。出力タイプはLV-PECL / LVDS。電源電圧は1.8 / 2.5 / 3.3 V (1.8V はLVDS出力のみ)。









