2026.04.22 「MIRAI奨学金」第3期募集を開始、次世代蓄電池産業を担う理系学生支援 パナソニック エナジー

社員との技術勉強会の様子

「MIRAI奨学金」第3期募集を開始「MIRAI奨学金」第3期募集を開始

 パナソニック エナジーは21日、理系学生向けの「MIRAI奨学金」プログラムの第3期募集を開始した。

 同プログラムは日本における蓄電池人材の育成を目的に2024年に創設され、奨学金の給付に加え、同社の技術者との交流を含むコミュニティー活動を通じ、奨学生の学業や将来のキャリア形成をサポートする。

 2年間のプログラムを通じて、奨学生は、国内外で研究活動の幅を広げるほか、蓄電池産業の重要性への理解を踏まえ、産官学の多様な立場から電池産業に関わる進路へ進んでいる。

 24年に参加した第1期生は、2年間のプログラムを終え、19人の修了生が誕生。26年2月中旬に修了式を実施した。同社を含めた電池関連企業、国内外の大学院、行政機関、その他企業へ就職・進学した。

 同プログラムは、今後の電池業界への貢献を志す大学3年生、大学院1年生の理系学生を対象とする。

 選考委員会の検討を経て選出された奨学生に対し、年間50万円を最長2年間給付する。

 また、リチウムイオン電池をはじめとする蓄電池業界の最前線でグローバルに活躍する技術者と継続的に交流するといったコミュニティー活動を実施し、学業・キャリア形成の両面におけるサポートを行う。

 これにより、奨学生の経済的な不安を抑え、研究活動に専念できる環境を整えるとともに、将来的に蓄電池産業の発展に貢献する人材育成につなげる。

 26年度は新たに、プログラムの修了生によるアルムナイ活動「MIRAIエヴァンジェリスト」を開始し、奨学生支援の取り組みを拡充する。

 MIRAIエヴァンジェリストは、修了生の「自分たちも蓄電池の魅力を次の世代に伝えていきたい」といった声から始まった取り組み。

 自身の経験を生かし、現役奨学生に対して学業や研究、進路選択や将来のキャリアなどに関する相談相手となり、奨学生視点に立った伴走型の支援を行う。

 同社の只信一生社長は、「日本の蓄電池産業が持続的に発展していくには、次世代を担う人材の育成が不可欠。本プログラムは、学生が自らの意思で学びや挑戦を選び取り、電池や社会について理解を深める機会を提供する。コミュニティーでの学びなどを通じて、大学では得られない気づきを重ね、視野を大きく広げてほしい」などと述べる。

 日本政府は、蓄電池を重要産業の一つと位置付け、蓄電池分野における人材育成に関する取り組みを進めている。

 経済産業省は、22年から「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」で関西地域での人材育成を推進。25年には「バッテリー先進人材普及ネットワーク(BATON)」を設立し、全国展開している。 同社は奨学金プログラムの推進で、100年以上の電池の開発・製造・販売の歴史を背景とする技術力を次世代につなぎ、同社の競争力強化と国内での電池関連の人材育成に貢献していく。