2026.05.27 九州工業大の天体観測用超小型衛星が完成、来月10日打ち上げへ

九工大などが開発した超小型衛星「VERTECS」

九工大戸畑キャンパスで完成披露会が行われた九工大戸畑キャンパスで完成披露会が行われた

 九州工業大学は、宇宙の成り立ちの解明に挑む超小型衛星「VERTECS(バーテクス)」の開発に取り組んでいたが、このほど完成した。

 VERTECSは、「6Uサイズ(約10cm×20cm×30cm)」の衛星で、限られた筐体に可視光波長で宇宙背景放射観測用の望遠鏡と高感度検出器を搭載した。このほど、福岡県北九州市の戸畑キャンパスで披露した。

 VERTECSは、宇宙初期から現在までに放射された光の総和である「宇宙背景放射」を、可視光で観測するのが目的。宇宙背景放射は、星や銀河の形成過程を示す重要な指標だが、既知の天体では説明できない光が含まれている。九工大の衛星は複数の波長隊で観測を行い、未知の放射性分の正体解明に挑む。

 今回の衛星システムは、九工大が蓄積してきた小型衛星技術がベースになり設計した。高精度姿勢制御により、天文観測に必要な長時間の安定観測が可能になる。