2026.07.10 ダイキンと伊藤忠、業務用空調機の水平リサイクルで提携
ダイキン工業は、伊藤忠商事と業務用空調機における資源循環の高度化と再生材の水平利用拡大を目的に、「再資源化事業等高度化法(類型①)」の枠組みを活用した包括的業務提携契約を締結した。
循環型経済への移行が進む中、業務用空調分野でも、使用済み機器に含まれる資源を再び製品に活用する水平リサイクルの重要性が高まっている。
一方で、再生材を製品に安定的に適用するためには、品質評価やトレーサビリティーを含めたサプライチェーン全体での管理が不可欠で、製品の回収から再資材化、製品適用、品質保証までを一体で管理する仕組みの構築が課題となっている。
両社は、ダイキングループが持つ製品技術や品質保証、伊藤忠グループが持つリサイクル知見やネットワーク、データ管理力といった両グループの強みを生かし、不要となった業務用空調機の回収から再資材化、製品適用まで一体的に推進し、環境負荷低減と持続可能なサプライチェーンの構築を目指す。
取り組みでは、両グループの連携により業務用空調機の回収・解体・選別・冷媒回収・品質評価・再資材化・製品化まで、資源循環の全工程を一貫管理するほか、金属(鉄・銅・アルミ・レアアースなど)、プラスチック(外装・内装樹脂・ファン)、電子部品、フロン類など多様な再利用素材を順次拡大する。
また、物流、データ管理、法令適合、顧客連携まで包括的な体制を構築し、制度認定を取得し、全国的な展開を段階的に進めて規制や品質要件を順守しつつ事業を拡大する。
まずは国内市場で水平リサイクル事業の実装と法認定取得を進め、品質・規制要件を満たしながら順次全国展開を予定している。
対象モデルや数量、品質基準、配合率などは個別に契約し、迅速な展開を図っていく。
ダイキンは、サーキュラーエコノミ―の実現に向け、空調機に不可欠な冷媒の回収・再生をはじめ、銅やアルミ、レアアース磁石などの水平リサイクルを重要施策として推進。
伊藤忠商事グループとの協業を通じて、こうした再生アルミやレアアース磁石をはじめとするこれまでの水平リサイクルの取り組みを、業務用空調機全体を対象とした実効性ある資源循環の仕組みとして早期の社会実装の実現を目指す。
参画する企業は、ダイキングループでは、障害者の安定雇用の創出と資源循環の高度化に取り組むダイキンサンライズ摂津、業務用空調の設置・入替・撤去工事施工会社のダイキンエアテクノ、空調設備のエンジニアリング・トータルメンテナンス会社のダイキンアプライドシステムズ、ダイキン製品の販売会社ダイキンHVACソリューション各社(全国10社)。
伊藤忠グループでは、ダイキン製冷凍コンテナ販売、家庭用・業務用空調機向け非鉄(アルミ・銅)材料の供給などに取り組む伊藤忠メタルズ、伊藤忠グループが計21.98%を出資するデータ可視化・活用ソリューション企業であるウイングアーク1stとなる。









