2026.07.13 完全無人運用へ屋外自動搬送を検証 AI支援型遠隔操作対応 eve autonomyとパナソニックPE
検証の様子 (左上)遠隔操作画面(右上)ENEOS担当者による実際の遠隔操作実施(左右下)遠隔操作により障害物を回避するeve auto車両 ※実証では安全に配慮し、目視による監視を行うセーフティドライバーが車両に搭乗。
eve autonomy(静岡県磐田市)とパナソニック プロダクションエンジニアリング(パナソニックPE、大阪府門真市)は、全国約60拠点・100台が稼働する屋外向け自動搬送サービス「eve auto」と、パナソニックPEの遠隔監視・操作システム「X-Area Remote」(クロスエリア リモート)を連携させ、屋外無人搬送車が障害物により停止した際にも、担当者が現場へ駆けつけることなく、オフィスから安全に回避操作を行えるシステムを構築した。
eve autoを活用するENEOSの根岸製油所で実証を行い、日常業務における実用性が確認された。
自動搬送の導入が進み、活用シーンが広がる一方、現時点では車両単独の自律走行だけで、あらゆる環境における搬送作業を完結させることは容易ではない。
特に、日々作業環境が変化する工場やプラントでは、非定常な状況が頻繁に発生し、自律走行が妨げられる場合がある。
今回、eve autonomyとパナソニックPEが連携することで、短期間で信頼性の高い無人搬送サービスを支援するシステムを構築した。
eve autonomyのeve autoは、すでに60拠点以上で約100台の導入実績があり、日本国内の構内屋外搬送分野をけん引する。
パナソニックPEが展開するX-Area Remoteは、公道における遠隔操作型小型車の運用実績や、高いセキュリティーと稼働信頼性が求められる工場・空港などでの中型けん引車やAMRなど、幅広い用途へ適用実績がある。
両社がそれぞれの強みを持つシステムを統合したことで、非定常な状況が発生しやすい環境でも、遠隔から自動搬送車の状況確認や障害物回避操作を行えるようになった。
これにより、実用的な自動搬送サービスの運用が可能なことを確認。実証では、日ごろからeve autoを活用しているENEOSの根岸製油所敷地内で、ENEOSの担当者による実際の運用環境のもと実施され、有効性を検証した。
ENEOSの根岸製油所では、2023年から石油製品の品質確認を目的としたサンプル品搬送に、eve autoを活用。
ただ、製油所内での無人搬送運用では、日々発生する設備工事などにより、無人搬送ルート上に想定外の工事車両が駐停車することも多く、eve autoが障害物により停止する場合がある。
そのたびに、ENEOSの担当者が現場に駆け付け、手動運転で障害物を回避している。広大な敷地ではその往復時間が社員の拘束時間となるなど、搬送業務の効率に影響を及ぼす課題があった。
今回、新たにeve autoとX-Area Remoteを組み合わせた「遠隔操作型の自動搬送サービスシステム」を構築し、障害物により停止した際の対応を現場に駆け付けることなく実施できるようにすることで、運用上の実用性や効率性を確保できるかを検証した。
検証したシステムは、eve auto車両に前後左右の状況を画面上で確認するためのカメラシステムと、X-Area Remote専用の車載コンピューターを搭載。 通常の無人搬送(自動運転)から、障害物停止などにより回避操作が必要な状態になった場合には、X-Area Remote上で自動運転と遠隔操作を切り替えられる構成となっている。
実証実験での遠隔操作は、ENEOS根岸製油所でeve autoの運行管理を行っている担当者により実施された。同遠隔操作システムの導入により、日常運行でeve autoが障害物により停止した場合でも、従来のように現場へ都度駆け付けることなく、オフィスから回避操作を行えるようになった。
このため、大幅な移動時間の削減に加え、ヘルメットなどの着用も不要となり、オフィス業務の合間に対応できることから、作業環境の改善に寄与することが確認された。











