2020.07.31 【中・四国版】特別定額給付金の使い道ワンランク上の家電購入

特別定額給付金で家電製品を購入する人も多い

 特別定額給付金の使い道を各人に尋ねてみた。

 地域家電店の顧客のTさん(30代女性)は、以前から寝室のエアコンを買いたいと思っていたという。今回の給付金の支給が決まり「12万5000円のエアコンを購入。取り付け工事代金を含めると約14万円となり予算オーバーですが親に一部負担してもらえそう」と笑顔で話している。

 地域家電店に勤めるMさん(30代女性)は美顔器を購入した。以前からエステとヨガに取り組むが「美顔器は買いたいが高くて手が届かない商品」とあきらめていた。そこに給付金支給の朗報が。6万数千円の美顔器を購入した。早速その効果が出ているという。美顔器を使用する際にはローションや化粧水も合わせて使い、効果アップを狙っている。

 家電販売会社に勤務するOさん(男性50代)は「何もありません」とつれない答えだが、よくよく聞くと「自動車のタイヤを〝かいたいや〟」とのこと。家電メーカーの会社員Iさん(男性50代)は「寄付はしませんよ~」と笑いながら、「もうゴルフのクラブを買いました」という返事。金額は7万円だそうだ。

 40代男性Sさんは家電店に勤めており、「さすがに買うべき家電品はそろっているので」と考えながら、買うとすればテレビのグレードアップだという。20万円クラスの製品を物色していたが、10万円プラスすると30万円クラスの高級機が視野に入る。

 60代男性Kさんは、帰省する際の飛行機代に充てるつもりだったが、チケットをキャンセルしたため、「定額給付金の使い道が航空チケットのキャンセル代になりました」と肩を落としている。

 家族旅行を計画した人も多いようだ。30代女性Tさんは帰省する予定。「神奈川県在住ですが、実家(宮崎県)からは〝来るな〟というつれない言葉。でも行きます。実家ではなくホテルに泊まります」と話す。特別定額給付金をフル活用するが5人家族のため出費もかさみそうだという。50代女性Kさんは「生活費の一部というか、孫のおもちゃ、娘や家族との外食である程度なくなります」と堅実派だ。

 30代の女性Kさんは4人家族。1人10万円で4人合わせると40万円になる。家族で沖縄旅行を計画していたが、新型コロナウイルス感染症のクラスターが沖縄で発生したため、予約をキャンセルするという。

 60代女性Hさんは、実家に帰省するために飛行機のチケットを予約したものの、新型コロナウイルスの影響でキャンセルする予定。「給付金の使い道が飛行機のキャンセル代なんて笑えません。残りは国境なき医師団に寄付する」と話している。見習いたいものである。