2025.04.18 富士フイルムBI、国内初の紙さばきロボット 印刷工程の省人化、自動化など期待
ロボットアームとロボットハンド
富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、印刷会社の印刷工程の省人化と印刷品質の安定化を実現する国内初の紙さばきロボットシステム「Revoria Kamisa pH12」を7月1日に発売する。印刷会社は、人手不足や技術者の高齢化などの課題を抱えており、印刷工程の省人化、自動化などが期待されている。
同システムは、印刷会社が行う印刷製造工程の中で、印刷後から用紙断裁までの作業工程で必要となる、大判サイズで重量のある刷り本の束の紙さばき作業を自動化する。
印刷製造工程では、印刷後の用紙断裁に入る前の準備として、積載された重量のある刷り本の束を複数回に分けて持ち上げて、風入れをし、紙そろえ機へ運んで紙そろえを行う「紙さばき」の作業工程が必要になる。これは静電気や印刷表面のインクやトナーが原因で用紙同士が貼り付かないよう、人為的に用紙間に風入れを行うことで、断裁工程での品質不良を防いでいる。オペレーターによる熟練の技術が求められ、身体的な負荷も高い。
紙さばきロボットシステムは、この紙さばき作業工程を自動化することで、生産ラインの省人化と属人的なスキル依存解消による印刷品質の安定化を実現し、印刷会社の生産性向上を図る。
同システムは、紙さばきに必要な複雑な動きを自律制御するロボ... (つづく)