2025.07.25 【半導体/エレクトロニクス商社特集】ミカサ商事 セキュリティーカメラ向けなど得意・伸びる分野を推進

中西 社長中西 社長

 ミカサ商事は、グループの多様なナレッジを活用して、ハードウエアとソフトウエアによるソリューションを高付加価値で提供している。

 技術力を強化しつつ、セキュリティーカメラ向けなど得意の分野を推進しながら、FA向けやデータセンター向けなど伸びる分野への取り組みを強化。グローバルにも目を向けて活動する。

 同社は1948年の創業以来、人と技術を結ぶエレクトロニクス商社として、価値の高い製品、サービスを提供し続けている。

 国内関連会社はエムエスイ、ガウディ、インターチップの3社。専門分野での自社開発を担い、ミカサ商事のブランドを高めている。ほかにも、高効率の磁性部品メーカーとの業務提携により、ブランド強化を図る。

 一方で今春、関連会社1社を吸収した。セキュリティーカメラの販売部門や物流機能を本社に合流させ、リソース集約による効率化と成長を目指す。

 海外拠点は5月にインドネシア法人を設立。2人の従業員でスタートし、日系企業を中心にサポートする活動に取り組んでいる。また、インドにも拠点を開設しており、今年中に人材を拡充する方針だ。中西日出喜社長は「海外は成長の見込める国に展開する。人材募集を強化し、現地企業との協業を探索する」と話す。

 国内ではセキュリティーカメラ、ロボット、文教など強みを持つ分野を攻めている。

 セキュリティーカメラ向けは昨今の情勢から伸長。ロボットはFA向けで自動化、省人化のニーズに対応するソリューションを提供する。文教向けはGIGAスクール第1期での導入実績を生かして学校のDX推進をサポートしていく。

 今後はデータセンター向けのビジネスにチャンスがあるとみており、サーバー関連のソリューション事業にチャレンジする。チャレンジを推奨する一方で、リスクも管理し、成長と収益力を高める方針だ。

 中西社長は「昨年は社員とのタウンミーティングを重ねてきた。対象は今後の成長を担う若い人材。京都や大阪などで展開してきたが範囲を広げて継続する。人材面を強化し、採用面も充実させたい」と述べた。