2025.07.25 【半導体/エレクトロニクス商社特集】マクニカ 革新的な先端技術を世界で発掘
マクニカは、従業員の3割を占める技術者や世界28カ国・地域の91拠点を生かして国内外で同等水準のサービスを提供。最先端技術を世界中で発掘し、技術力を武器に課題解決を図る。
半導体事業は車載向けを中心に合併買収で商圏獲得と人員強化を図り、地域別には成長国インドの拠点を法人化。AI分野は半導体のGPUをはじめ、モジュール、ソフトウエアプラットフォームをそろえ、コンピューターからネットワーク、ストレージまでエンドツーエンドで提供するなど取り組みを強化する。
サイバーセキュリティ事業は外部公開資産を狙ったサイバー攻撃対策として、その攻撃の起点となり得るポイントを可視化するASMサービスを自社開発し国内トップシェアを誇る。
海外市場にも注力し、アジア、中東に加えアフリカへも展開。各国の市場特性に合わせた製品を提供して大きく成長する。
CPSソリューション事業は、スマートシティー/モビリティーが自動運転EVバスの実証実験運行数を10から50へ、定常運行数を2から6へと順調に拡大。サーキュラーエコノミーは、ごみ減容化による廃棄コスト・CO₂排出量削減と感染性廃棄物無害化を実現する資源循環ソリューションとして乾熱滅菌装置「メルトキングIOT」を町田市民病院(東京都)へ提供した。スマートマニュファクチャリング、ヘルスケア、フード・アグリテックと合わせて5テーマで展開する。
経営基盤強化にも取り組み、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定された。優れたデジタル活用の実績を有する企業として「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄2024」「DX注目企業2025」にも選定された。
「パーパスである『変化の先頭に立ち、最先端のその先にある技と知を探索し、未来を描き〝今〟を創る』の下、『先端技術をみんなのものに』『タネまくマクニカ』というスローガンを掲げて、革新的な先端テクノロジーを世界中から取り入れ、お客さまに使いやすいように実装していきたい」(原一将社長)。