2025.09.24 NTTが世界初、微小振動子間の同期、光制御 次世代情報処理技術へ期待

(a)メトロノーム(振動子)の同期の例。(b)単一状態に同期し続ける振動の波。(c)異なる同期状態を時々刻々と遷移する振動の波。同期Aは同じ方向に振動しながら同期している状態。同期Bは反対方向に振動しながら同期している状態

 NTTは、メガヘルツ帯の機械振動子の同期をレーザー光で自在に制御し、複数の同期状態を生み出して希望するタイミングで切り替えることに世界で初めて成功した。同期現象を光によってリアルタイムに制御できる技術であり、生体模倣型の高度な情報処理の実現につながると期待される。

 同期現象は、独立した振動子が相互作用により同じリズムで動く現象で、メトロノームの針がそろう例がよく知られる。脳内のニューロンが構成するネットワークにおける情報処理...  (つづく)