2025.11.04 売上高が過去最高、増収増益を確保 NTT、25年4~9月期

 NTTが4日発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算は、営業収益(売上高)が前年同期比2.8%増の6兆7727億円、営業利益が同2.7%増の9450億円、純利益(当期利益)は同7.4%増の5957億円となり、いずれも前年を上回った。営業収益は上期として過去最高を更新した。

 総合ICT事業では、法人ビジネスやデジタルサービスの伸長により増収を確保したものの、モバイル通信料金の引き下げや顧客基盤強化に向けた投資により減益となった。島田明社長は「利益計画達成に向けては、厳しい競争環境ではあるが、法人事業やスマートライフ事業などの成長ビジネスの拡大に加え、コスト削減などに最大限取り組んでいきたい」と述べた。

 グローバル・ソリューション事業は、為替による減収影響が約600億円あるものの、デジタル化需要を取り込み増収増益。地域通信事業は、法人ビジネスや光ビジネス収入の増などにより増収、利益は前年並みだった。不動産・エネルギー等は、オフィス商業事業やデータセンターエンジニアリングの拡大で増収となったが、物件売却益の反動減などで減益となった。

 通期業績予想は据え置いた。