2026.01.22 【情報通信総合特集】東芝ITサービス・多田智紀取締役社長 全国拠点生かした保守案件拡大 独自セキュリティー基盤で人材不足支援
東芝デジタルソリューションズ(TDSL)グループで保守サポートを行う中核企業として、全国112拠点を持ち、約300人のカスタマーサティスファクションエンジニア(CSE)と約470人の運用エンジニアが24時間365日運用保守できる体制を強みにサポートサービスを行っている。2025年度は①東芝グループの連携強化②パートナーとの連携強化③新サービスの強化―を重点施策として掲げ取り組んでいる。
足元までは全国規模でのシステム更新から保守運用案件まで受注を伸ばせている。東芝グループで注力している社会インフラやエネルギー、半導体関連のシステム案件は順調で収益性も高まってきた。パートナー連携では全国サービス網が評価され外資系ベンダーの機器保守をはじめ大手SI(システム構築)企業との協業も進む。ITシステムの延命などの需要が底堅く第三者(サードパーティー)保守は好調だ。第三者保守ベンダーと提携し対応している。
新サービスではセキュリティー支援を強化。22年にコンタクトセンターとセキュリティー運用センター(SOC)を増強し、現在は東芝グループの世界15万台のパソコンのセキュリティー監視を行うなど大規模運用の実績もある。今年度は独自のクラウド型セキュリティー運用プラットフォームを構築した。企業が抱えるセキュリティー人材不足を支援していきたい。
26年4月にTDSLは東芝と統合する。東芝の注力事業とデジタルが一体となるため当社の役割も重要になってくる。当社が持つITとOT(運用制御技術)セキュリティーの知見を組み合わせたサービスがより生かせるようになる。
AI(人工知能)の普及に伴うデータセンター設備の増強で、関連する設備や機器のワンストップ保守の需要は高まってきている。国内では半導体工場が拡大しIT運用への需要は拡大するとみており、パートナー連携をさらに強化し対応したい。社内でのAI活用も本格化した。25年4月にDX推進担当部門を新設し、社内外のデジタル化に取り組み始めた。現場保守の最適化にAIの活用を始めており、全エンジニアのスキル学習などを進めている。CSEの最適配置などにも生かせるようにしていく。










