2026.02.11 水素を高圧の液体として発電所に、荏原が世界最高性能のポンプ
試験で使用したポンプ
水素をマイナス253℃の極低温かつ高圧の液体として発電所などに供給するためのポンプ開発で、メーカーの荏原製作所が一歩前進した。内部の羽根車が回転して生まれる力を生かした遠心ポンプによる昇圧量として、世界最高となる2.3MPaを運転試験で達成した。水素の流量が毎時53㎥の場合に発揮する性能。ポンプが流体をどれほどの高さまで持ち上げられる力があるかを示す揚程は3350m。水素発電の商用化に不可欠な大型、高圧ポンプを開発、製造する際に役立つ。
荏原によると、今後構築が進む大規模な水素受入基地や水素発電所などは、液化水素の供給時に7MPa級の高圧を実現するポンプが必要。ポンプを複数直列に配置し段階的に昇圧する方式が検討中だが、効率化や設置面積の低減を考えると1台あたりの昇圧能力は高い方が望ましい。
荏原は、2019年から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け製品開発に着手。22年には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の能代ロケット実験場(秋田県能代市)で試作機による実験を行って良好な成果を得ており、23年に製品開発の成功を発表した。世界最高圧力の達成は、これらに続くもの。今回の成果を生かし、最小限のポンプ台数で要求圧力を達成できるような開発を進める方針だ。









