2026.08.27 CO₂冷凍機 シンガポール市場に初展開 パナソニック HVAC & CC
パナソニック HVAC & CCは、東南アジアの中でも環境規制強化が進むシンガポール市場向けに、「二酸化炭素(CO₂)冷媒採用 ノンフロン冷凍機」の販売を8月から始めた。
東南アジアではインドネシアで販売しているが、シンガポールでは初。シンガポール市場でシェア20%以上を目指していく。
ノンフロン冷凍機は、CO₂冷媒(R744)を採用し環境負荷が低いほか、屋外設置型で店舗スペースの拡張にも貢献する。
同製品のシンガポールへの展開により、東南アジア地域における店舗向け冷凍・冷蔵設備事業を拡大していく。
シンガポールは、2050年までにCO₂排出量実質ゼロを目指し、店舗設備で使用する冷媒の規制強化を進めている。
同国で広く採用されている欧米メーカーに多いラック式の冷凍機は、必要冷凍能力に応じた柔軟な設計ができる一方、高度なエンジニアリング力が必要なほか、大型の設備を屋内に設置する場所の確保が必要となる。
近年は住宅開発に伴いスーパーマーケットの出店が続いているが、日本と同様に限られた敷地での店舗設計が求められている。設置・施工面でも、人手不足などを背景に省力化のニーズが高まっている。
同社は、日本向けに冷凍機事業を展開しており、10年には自然冷媒であるCO₂冷媒を採用した屋外設置型の冷凍機を業界で初めて発売した。
CO₂冷媒はGWP(地球温暖化係数)が1と極めて低いものの、冷凍能力の発揮には高圧での運転が必要なため、同製品には独自開発のコンプレッサーを搭載している。
現在では、日本のほか欧州やオセアニアでも販売し、累計3万9000台以上(6月末時点)の出荷実績がある。
同製品は屋外設置が可能なため、これまでラック式冷凍機に使用していた屋内スペースを売り場やバックヤードとして有効活用できる。
2馬力から20馬力までの全6種類をラインアップし、店舗規模や冷凍能力に応じた組み合わせが可能。
製品本体を工場であらかじめ組み立てて出荷するため、ラック式冷凍機と比較して設計負荷を大幅に軽減し、現場での設置・施工の省力化に貢献できる。
こうした特長がシンガポール市場のニーズと合致し、同製品がスーパーマーケットチェーン大手のSheng Siong(シェンション)の新店舗に採用された。
CO₂冷媒(R744)を採用した屋外設置型冷凍機として、併せて日本式の製品として、シンガポールでは初めての納入事例となる。
同社は、冷凍機とスーパーショーケースの両方を開発・製造・販売しており、東南アジア地域でも両製品を組み合わせた提案・供給体制を構築している。
今回の納入事例でも両製品を組み合わせた冷凍・冷蔵設備の納入が実現した。今後シンガポール市場での展開を皮切りに、東南アジア地域での事業拡大を図っていく。
CO₂冷凍機のグローバルシェアは、今後20%以上を目指していく。







