2020.10.20 【CEATEC特集】General Exhibit Areaニューノーマル対応など各種ソリューション展示
ニューノーマルソリューション部門賞を受賞した、アルプスアルパインのタッチレス操作パネルの紹介画面
総合電機/情報通信
General Exhibit Areaには、多くの総合電機メーカーや情報通信関連メーカーが出展し、ニューノーマル(新しい日常)社会に対応するソリューションを紹介する。
Society5.0やSGDsの実現に向けた製品・ソリューションや社会インフラソリューション、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化促進、ニューノーマル時代の新たな働き方、リテールビジネスのデジタル化推進、非接触・遠隔コミュニケーション関連テクノロジー、AIを活用した業務効率向上システムなど、多彩な提案がなされる。
具体的な出展製品としては、ビッグデータを活用したスマートライフ構築支援システムや、効率的なテレワーク関連ソリューション、5G/ローカル5G関連機器、非接触ヘルスケアソリューション、スマートシティ向けクラウドHEMSサービス、AIを活用した安全・安心な監視システム、人協働ロボット、AI処理機能を搭載したビジョンセンサー、リアルタイム仮想化技術、スマートヒアラブルソリューション、120型8Kディスプレイを活用したエンターテインメント、高精度な画像解析システムなど、多彩製品・ソリューションやサービスを紹介する。ニューノーマル時代のソリューションなどをテーマとした、様々な動画コンテンツも用意されている。
電子部品・デバイス
General Exhibit Areaには、IoT社会を支える電子部品・デバイスメーカーが多数出展し、最新の電子部品・モジュールやソリューションを幅広く紹介する。
製品紹介や技術紹介に加え、Webセミナーの動画公開を予定している企業も多い。
注目トレンドを対象に、最新の業界動向の解説やソリューションの提案などが予定されている。
アプリケーション別では、自動車関連は「CASE(コネクテッド/オートノマス/シェアード&サービス/エレクトリック)」や「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」などに照準を合わせ、これらの技術進化に寄与する最新の製品・技術が一堂に公開される。
ADAS/自動運転を支える技術では、高性能車載センシングカメラやミリ波レーダー、LiDAR(ライダー)、Eミラーなどをはじめ、車載用通信モジュールや車載用センサー、次世代自動車向け入出力デバイスなど、多彩な製品・技術が紹介される。
xEV向けでは、EV/PHV用のV2Hシステムや、xEVのバッテリやインバータ、コンバータ向けの大電流・高耐圧部品などの最新技術が紹介される。車載用高耐熱部品として、155度対応の車載用電源系インダクタなども出品される。
電子部品各社からは、未来の車室内空間などをイメージした独自のコンセプトカーや次世代デジタルキャビンなども紹介され、安全で快適なモビリティ社会の提案が行われる。次世代コックピット向けの入力デバイス提案や、将来の完全自動運転車での車室内空間のリビング化に伴う、車室内デザイン性向上ニーズへの提案などが実施される。
第5世代高速通信規格の5G通信関連も各社の最注力分野の一つ。5G/ミリ波伝送を支える低損失材料から5G基板や5Gアンテナ、高速大容量伝送用部品、および5Gインフラ構築の課題を解決するソリューションなど、多彩な提案が行われる。5Gの本格的な普及拡大に向け、エッジコンピューティング機能を搭載した5Gコネクティングデバイスなども出品される。
高機能モバイル端末関連では、次世代の高性能スマートフォンやスマートウオッチ、スマートグラス、ワイヤレスイヤホンなどの各種ウエアラブル機器に照準を合わせた超小型の電子部品の最新技術が一堂に紹介される。超小型通信モジュールや回路部品、0.3ミリピッチコネクタ、小型ワイヤレス給電モジュールなど多彩な展示が行われる。
ドローンについても、今年のCEATECでの注目分野の一つ。ドローンは今後、様々な産業分野での活用が拡大し、ニューノーマル社会を支える新たなツールとして期待が高まっている。今年のCEATECでは、大手電子部品メーカーとドローンメーカーとの連携によるソリューション展開などが紹介されるほか、次世代のエアーモビリティ(空飛ぶクルマ)を支える高性能電子部品技術などが紹介される。
産業機器関連では、デジタル時代のファクトリーオートメーション、スマートファクトリーをサポートする、高性能センサーや通信デバイス、光学式デバイスなどが広く紹介される。
本格的なIoT社会の到来を見据え、様々な業界向けのIoTソリューションの提案にも力が注がれる。IoTの普及拡大により、様々なモノが相互につながる新たなデジタルネットワーク社会が到来し、人々の暮らしを大きく変革することが予想されている。電子部品各社は、高精度センサー技術や無線通信デバイス技術、ソフトウエア技術などの組み合わせにより、各種の業種業界でのIoT活用まで踏み込んだソリューションを紹介する。作業者の安全支援モニタリングシステムや設備の予知保全システム、物流遠隔監視システムなどをはじめ、様々なIoTアプリケーションが紹介される。
昨今のコロナ禍を反映し、今年のCEATECでは「非接触」「遠隔コミュニケーション」をテーマとしたデバイスやソリューションの提案も目立っている。ニューノーマル社会に向けた提案として、非接触操作が可能なタッチレススイッチやタッチレス操作パネル、遠隔操作用デバイスなどの最新製品・技術が各社から紹介される。
近年注目度が高まっている「ハプティクス」技術に関しても、多くの企業が最新のテクノロジーを紹介する。従来のハプティクス技術に加え、脳科学ベースのハプティクスをベースとした「3D触力覚技術」なども紹介される。
このほか、VR/AR関連や、3Dプリンティング、ロボティクス、医療/ヘルスケア関連では次世代の低侵襲医療なども紹介される。