2019.10.24 【次世代自動車用部品特集】イリソ電子工業 業界最小クラス0.4ミリピッチBtoBフローティングコネクタ

 イリソ電子工業は、自動車市場を事業拡大に向けた柱の一つに位置付けている。AVNに加え車載電装用でも高い技術力が評価され、スペックインが活発。安全系のほか、パワートレイン系でも参入が進んでいる。今後も自動運転化や電動化などに照準を合わせたソリューションを強化していく。

 同社は、車載カメラなどの内部接続用に、0.4ミリピッチBtoBフローティングコネクタ「10126シリーズ」を開発した。0.4ミリピッチフローティングコネクタとして業界最小クラスの基板占有面積を実現。高機能化による高密度実装の基板レイアウト設計に貢献する。低背・省スペースながら高速伝送に対応する。

 独自のフローティング構造により、セット上のモジュール基板組み込み時のひずみを吸収し、大幅なカメラ精度の信頼性向上に貢献する。

 フローティング量は、X-Y方向にプラスマイナス0.4ミリメートル可動(Z方向の位置ズレ許容範囲はプラスマイナス0.3ミリメートル)。RoHS対応品。

 同社はエンジン周りなど、厳しい振動環境下での使用を想定した「Z-Move(ジィームーブ)」シリーズとして、内部接続用2.00ミリピッチBtoBフローティングコネクタ「10120シリーズ」を量産化。X軸-Y軸の可動に加え、接点が固定されたままZ軸が可動することで、耐振動性、耐衝撃性に優れる。

 振動(共振)・衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和。作業性や信頼性を大幅に向上させた。

 同社は独コンチネンタル社の第6回サプライヤ表彰式で、「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で受賞するなど、内外で多くのサプライヤ表彰を受賞している。

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