2021.08.18 【コネクター総合特集】日本端子カードエッジコネクター「SeesawEdge」、車載機器向け特化
日本端子は、車載機器向けに特化したカードエッジコネクター「SeesawEdge」(シリーズ名=「K86シリーズ」)を販売開始した。車載機器に採用され、供給を行っている。
同コネクターはシーソー型レセプタクル採用による接点部保護機能を装備。信頼性の高い2点接触構造。嵌合(かんごう)時のコネクター接点部への接触ダメージを抑制できる構造。特許取得済み。125度対応製品。順次、バリエーションを拡充していく。
2.0ミリピッチ車載用(SMT)コネクター「K89シリーズ」も好調に受注が拡大している。同シリーズは車載用で好評の「K79シリーズ」を進化させ、使いやすさを追求した製品。基板用デュアル(2列)、基板用ハイブリッド、中継用のラインアップを用意。慣性ロック構造により半嵌合を防止。振動に強い高信頼性の表面実装用コネクターで省スペース化に対応。コネクター集約化によりコストメリットを実現する。キーイング構造により誤嵌合を防止。使用温度範囲はマイナス40~プラス125度。
新コンセプトコネクターとして、複数のヘッダーを集約し基板の小型化に貢献する3×3.5ミリメートル(2列)基板対電線用コネクター「Color Block Connector」の提案にも注力する。同コネクターは同社独自の「カラーブロック構造」を採用。さまざまな機器から出ているハーネスを直接基板コネクターに嵌合でき、中継コネクターを削減可能。機器の省スペース化や製造コスト低減に貢献する。
同社は、車載用や白モノ家電向けを中心に好調にコネクター販売が増加しており、国内外でフル生産を続けている。旺盛な需要に対応するため、国内外の工場での設備増強も順次実施している。