2022.01.19 リモート会議の「疎外感」解消会議室の「タバコ部屋化」防ぐ キヤノンUSAがソリューション
利用のデモ
オンライン会議では、オフィス出社組に比べ、リモート勤務組は「なんだか置いていかれている感じ」と思うことが少なくない。映像が普通は固定カメラからの「全景」に限られ、会議の場で話題になっている「モノ」や、視線を集めるスピーカーの顔、みんなが注目するホワイトボードの書き込み・付箋、といったものを「ズーム」するのは難しいのが一因だ。
キヤノンのグループ会社、キヤノンUSAは、そんなフラストレーションを解消するソリューションを開発中。1台のカメラから、プレゼンターの表情や、ホワイトボード、会議室全体、注目してほしい視点など、複数の視点でフルHD映像を配信。リモート組は、そうした中から視点を自由に選択。同じ場にいるかのような雰囲気で参加できる。
キヤノンの強みとする技術で鮮明な映像を提供する。「AMLOS」と名付け、今月はじめに米ラスベガスであった「CES2022」で発表。上期の発売に向け準備を進めている。
ちなみに、どのような映像を配信するかはオフィス側で決めるようにしている。リモート側でも決められるようにすることは、技術的には可能だが、「自分のノートや顔が、知らない間に映されていたりしてはイヤ」といった声に配慮する狙いからだ。
「例えは良くないかもしれませんが、会議にリアルに集まる人だけで事が進むといった、『タバコ部屋化』を防ぎたい」と担当者は冗談めかして言う。
(20日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)