2023.03.01 AV over IPへの移行を推進 米ネットギアが日本市場で
日本市場拡大に期待を寄せるローCEO
米国シリコンバレーに本社を置くNETGEAR(ネットギア)は、AV over IP向けスイッチ製品を中心とした先進的なネットワーク製品をグローバルで提供している。
日本市場での事業展開について、同社のパトリック・ローCEOは、日本では法人用プロAVスイッチ(売上高の割合95%)、家庭用Wi-Fi製品(同5%)の二つ領域で事業を展開しているとし、「今後さらに市場が拡大されると期待し、2028年までを事業拡大の準備期間として、AV over IPへの移行を促進する活動を続けていく」と語った。
同社はAV over IPの標準化を推進するSDVoEアライアンスを設立し、パートナー企業も拡大している。昨年末でパートナー企業が200社を超えており、ソフトウエアからハードウエアまで多様な企業が参画している。
ローCEOは「当社のプロAV向けスイッチ『フルマネージスイッチシリーズ』」は、これらの200社と検証が終わっており、実績もあることが強みだ。また、IT向けスイッチのメーカーはたくさんあるが、AV向けスイッチのメーカーは当社のみだ」と強調。
日本市場においては、デジタルサイネージとビデオプロダクションの分野をターゲットに、プロAV向けスイッチを訴求していく。そのためには製品とアプリケーション、AVインテグレーターの三つの要素が重要となるが、AVインテグレーターがない状況だ。「これからAVインテグレーターを探すことに力を入れる。28年までにインテグレーター50社を目指している」(ローCEO)。
(2日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)