2020.02.26 【スマートエネルギー特集】HIOKI バッテリ分野 電気計測器を多数品揃え

電池の劣化状態を測定・解析するSOHアナライザ

 HIOKIは、バッテリの「開発」「生産」「リユース」「メンテナンス」など、各工程を効率化する電気計測器を多数ラインアップする。

 現在、技術検証を進めているSOHアナライザは、電池の劣化状態を測定・解析するシステムで、リチウムイオン電池のSOHがわずか数分で分かる。

 電極抵抗測定システム「RM2610」は、これまで困難だった電極シートの界面抵抗の算出を可能にし、電極シートの品質確認が簡単に行える。電極シート表面にプローブを当てて測定するだけで、今まで見ることのできなかった合材層抵抗率と界面抵抗を分離し、導き出すことができる。

 バッテリインピーダンスメーター「BT4560」は、バッテリの不良要因の発見・解析を効率化する。多点周波数での交流インピーダンス測定を実施することで、電池セルの不良要因を切り分けることができる。例えば、低周波におけるインピーダンスを確認することで電極界面の電極反応の不良品を発見できる。さらにスイッチメインフレーム「SW1001」と組み合わせることで多チャンネル化も可能。

 抵抗計「RM3545」は、セル接合部・バスバーの抵抗を測定することで溶接品質を確認できる。溶接が不良の場合、接続部の抵抗が高くなり、充放電時に大きな熱損失が発生して電池寿命に影響する。

 バッテリテスター「BT3563」は、電池の内部抵抗と開放電圧が同時に測定できる。短時間での測定が可能なため、セルや電池ユニットの出荷検査および受入検査に適している。「BT3554」は、内部抵抗や電圧を測定し劣化状態を良・注意・不可に瞬時に判断、測定から保存まで最速約2秒で行うことができる。耐ノイズ性の向上で、UPS稼働状態でも確実に測定、ポータブルサイズで現場での鉛蓄電池の劣化診断がより容易にできる。

【スマートエネルギー特集】目次

スマートエネルギーWeek2020 きょうから東京ビッグサイトで開催
太陽光発電業界動向 進むFIT制度の改革議論 業界は行方注視
新エネルギー関連部品動向 高効率、高信頼性など技術開発加速
ニチコン ハイブリッド蓄電システム新製品 家まるごと電力供給
クラボウ 赤外線吸収方式膜厚計測装置などを紹介
KOA シャント抵抗器「SLP」 最大定格電力2W対応
トリナ・ソーラー・ジャパン 両面ガラスモジュール「デュオマックス」に注力
カナディアン・ソーラー・ジャパン ハイブリッドパワーコンディショナ&蓄電池 直流のまま蓄電
●HIOKI バッテリ分野 電気計測器を多数品揃え
ポニー電機 大型カスタム絶縁トランス試作