2020.02.26 【スマートエネルギー特集】カナディアン・ソーラー・ジャパン ハイブリッドパワーコンディショナ&蓄電池 直流のまま蓄電

 カナディアン・ソーラー・ジャパンは、固定価格買い取り(FIT)制度以降の市場動向を見通して、自家消費型を主眼に置いてPRしている。昼しか発電できない太陽光発電を補うため、蓄電池を中心とした組み合わせを訴えかける。

 同社が「一番の大きな目玉」と位置付けるのが、今年3月から出荷予定の「ハイブリッドパワーコンディショナ&蓄電池」。太陽光で発電した電気を直流のまま蓄電池に充電できるため、電力ロスがほとんどない。蓄電池ユニットも最大2台まで追加増設できる。

 自然災害などによる停電時にも自動で太陽光発電に切り替える。停電時に、エアコンやエコキュート、冷蔵庫など200V家電も稼働させることができ、「本当の意味で家をバックアップできる」(同社)システムだ。

 さらに、連携を進めている日産自動車とのコラボレーションを前面に押し出す。太陽光と連動するV2Hを日産の電気自動車(EV)、リーフの実車と組み合わせるなどして紹介。リーフの大容量EVバッテリを有効活用して、長期間の災害時のバックアップにも使えることを広く周知する。同社の太陽光とリーフの組み合わせが、良いソリューション提供になることを理解してもらう考えだ。

 加えて、あらためて訴えるのが、18年7月から販売を進めてきた「SOLIEV(ソリーヴ)」だ。ソーラー、リチウム電池、EVの三つを同時にコントロールできるソリューション。リーフと合わせて紹介することで、利用者にイメージをつかみやすくしてもらう狙いがあるという。

 太陽光発電でつくった電気を蓄電池ユニットや増設ユニットに蓄えて、家庭で使用することはもちろん、V2Hスタンドを使えば、蓄えた電気をEVに移して充電したり、EVに蓄えた電気を家庭で使うこともできる。

 産業用としては、同社が得意とする両面発電モジュールや、400Wを超える高出力機種のPRに力を入れている。

【スマートエネルギー特集】目次

スマートエネルギーWeek2020 きょうから東京ビッグサイトで開催
太陽光発電業界動向 進むFIT制度の改革議論 業界は行方注視
新エネルギー関連部品動向 高効率、高信頼性など技術開発加速
ニチコン ハイブリッド蓄電システム新製品 家まるごと電力供給
クラボウ 赤外線吸収方式膜厚計測装置などを紹介
KOA シャント抵抗器「SLP」 最大定格電力2W対応
トリナ・ソーラー・ジャパン 両面ガラスモジュール「デュオマックス」に注力
●カナディアン・ソーラー・ジャパン ハイブリッドパワーコンディショナ&蓄電池 直流のまま蓄電
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