2020.02.26 【スマートエネルギー特集】ポニー電機 大型カスタム絶縁トランス試作

大型高周波スイッチング用トランス(1000kW用)

 ポニー電機は、高周波トランス、リアクトル、電源トランスなど、各種コイルの設計・製造を行う専業メーカー。高い技術力と豊富な専門知識を持ち、パワーエレクトロニクス回路の受託開発も行っている。

 近年、SiCやGaNなど次世代パワー半導体の採用が進み、大型高周波スイッチング用トランス開発が増えている。同社ではこのスイッチングに対応した大型のカスタム絶縁トランス(20k-100kW)を試作している。50キロ-500キロヘルツ程度で、カスタムに合わせたトランスを設計試作する。

 コア損失やフリンジングによる渦電流損失などへの対策経験と技術で具現化する。コイルも、リッツ線、エッジワイズ方式、クレスト方式、プレーナ方式、基板方式など様々に対応している。

 スマートエネルギー関連では、独立型システム用の三相正弦波インバータなど中心に受託開発を行っている。

 バッテリや太陽光発電システムで独立運転を行う場合、三相正弦波インバータが必要となる。同社では新たにAC200V、AC400V系の三相正弦波インバータを出力10kWで開発。同インバータはDC750V、DC380VからAC200V、AC400Vを出力するもので、並列接続により30kW以上、理論値では10kWの大容量化が可能。

 独立型だが系統連系も可能な仕様で、バッテリの充放電も可能。さらに遠隔監視システムもオプションで接続できる。正弦波インバータはモーター制御をはじめ整流器負荷など、負荷によって容量や特性が大きく異なる。同社では顧客の負荷仕様に合わせて柔軟に提案していく。

 同社は長年培ってきたトランス、リアクタなどの設計・製造のノウハウを生かし、パワーエレクトロニクスの受託開発を07年から事業として立ち上げた。現在では、小型風力発電向けパワーコンディショナ、EV用急速充電器、ワイヤレス給電などの引き合いが増えている。

【スマートエネルギー特集】目次

スマートエネルギーWeek2020 きょうから東京ビッグサイトで開催
太陽光発電業界動向 進むFIT制度の改革議論 業界は行方注視
新エネルギー関連部品動向 高効率、高信頼性など技術開発加速
ニチコン ハイブリッド蓄電システム新製品 家まるごと電力供給
クラボウ 赤外線吸収方式膜厚計測装置などを紹介
KOA シャント抵抗器「SLP」 最大定格電力2W対応
トリナ・ソーラー・ジャパン 両面ガラスモジュール「デュオマックス」に注力
カナディアン・ソーラー・ジャパン ハイブリッドパワーコンディショナ&蓄電池 直流のまま蓄電
HIOKI バッテリ分野 電気計測器を多数品揃え
●ポニー電機 大型カスタム絶縁トランス試作