2020.03.10 【中部産業特集】「ナゴヤ イノベーターズ ガレージ」開設 新事業・産業創出の場として利用

見学者も多いレセプションエリア

室内を広く見渡せる段々席の上部室内を広く見渡せる段々席の上部

 中部経済連合会(豊田鐵郎会長)は昨年7月、名古屋市中区栄のナディアパーク4階にイノベーション新拠点「NAGOYA INNOVATOR’S GARAGE(ナゴヤ イノベーターズ ガレージ)」を開設した。

 昨年5月に設立の中部圏イノベーション推進機構が運営。中部圏のイノベーション・エコシステムのプラットフォームとして、新事業・新産業創出を図るための場として、会員企業や個人会員が積極的に利用している。

 協賛企業は、トヨタ自動車、豊田自動織機、イビデン、ヤマハ、NTTドコモ東海支社、NTT西日本名古屋支店など12社。

 ナゴヤ イノベーターズ ガレージは、5階までの吹き抜け空間に、640平方メートルのスペースを持つ。コラボレーションエリアのEastとWest、段々席、プレゼンエリア、レセプションエリア、ミーティングエリア、フォーカスエリア、オープンキッチンの8エリアで構成。

 コラボレーションエリアWestでは、座席エリアを利用して150人規模のイベントを開催できる。プレゼンエリアは、50人規模のミニイベントの実施が可能。

 段々席は、多くの人数が座れるセミナーやワーク、ミーティングを行える。フォーカスエリアは、音と視線をさえぎる集中ブースでPCを使える。

 プロジェクタによる映像を投射できる200インチクラスのスクリーンを3カ所に備えている。総座席数は250席。

 昨年9月から今年1月まで月2回、新プログラム「アカデミックナイト」を開催した。中部5県を代表する大学から次代を創る若手研究者が登壇し、企業関係者に素材、電気・電子、AI(人工知能)、バイオなど最先端の研究成果を紹介したり、参加者と議論して産学連携を深めている。

 1月9日には、ノーベル賞受賞者である名古屋大学の天野浩教授が「窒化ガリウム(GaN)が実現する未来社会」について講演した。

【中部産業特集】記事一覧

中部の製造業、電子部品・デバイスPCや5G関連向けに需要回復の動き
マスプロ電工 新4K8K受信機器を主力
日本ガイシ IoTデバイス用電源「エナセラ」 コイン型量産開始
アイホン テレビドアホン拡充
●「ナゴヤ イノベーターズ ガレージ」開設 新事業・産業創出の場として利用