2020.03.25 【関西エレクトロニクス産業特集 有力エレキ企業】スワロー電機 電源トランス 保護等級IP2Xに対応

サービスコンセント付き電源トランス「CLシリーズ」

 スワロー電機は、10VAの小型から300KVAの大型まで自社供給できる電源トランスを主軸に、電源装置と低周波治療器と合わせた3事業で順調に業績を伸ばしている。

 3事業いずれもユーザーの困り事を解決することで事業を拡大。特に主力の電源トランスは、独自開発の保護等級IP2X対応のフィンガプロテクトカバー付きねじアップ式端子台を採用した「IP2X対応トランス」が、保護カバーやねじを取り外す手間がなく、圧着端子を入れて締めるだけで作業を完了できるため、結束時間を従来の5分の1に短縮可能。感電防止用保護カバーも不要で、ロングセラー商品となっている。

 続いて制御盤内や計装盤内の主電源用電源トランスにAC100V出力コンセントを付け盤内のAC100V出力需要に対応。超高輝度LED、サーキットプロテクタも付けた一体型のサービスコンセント付き電源トランス「CLシリーズ」を15年に発売した。盤内で電気ドリル、はんだごて、PCなどが使用でき、盤市場で根強い支持を得ている。

 19年には、業界初のブレーカ付き電源トランス「LBシリーズ」をラインアップした。トランスの一次側にブレーカを装備し、二次側の負荷装置およびトランス本体の保護を可能にした。トランスの二次側に青色LED通電表示を設けて、通電状態の確認が容易にできる。