2020.03.25 【関西エレクトロニクス産業特集 有力エレキ企業】岡本無線電機 トップ交代で企業価値向上

本社社屋の外観

 岡本無線電機は、6月に岡本崇義専務取締役営業統括本部長(39)が社長に昇格し、岡本弘社長(72)が会長に就く。9月15日に創業80周年を迎えるのを機に、若いトップの下で創業100周年に向けて経営基盤の強化、企業価値向上を図る。

 新社長の岡本専務は岡本社長の長男。03年に入社し、販売促進本部を皮切りに、05年秋葉原営業所、08年シンガポール、13年取締役国際本部長、同年香港を経て、15年取締役大阪営業本部長、同年常務取締役大阪営業本部長、19年専務取締役営業統括本部長兼大阪営業本部長、同年7月から専務取締役営業統括本部長。

 中期5カ年経営計画(16-20年度)最終年度の20年度に、06年度の過去最高売上高更新を目指し、新中期経営計画に臨む。

 20年度に策定する新中期経営計画は、仕入れ先の期待にしっかり応え、再投資ができる営業利益重視の経営を進める。変化の速い時代に対応できる経営基盤の強化、企業価値向上、付加価値創造に取り組む。

 取り扱い製品の幅の広さ、国内外に張り巡らせた販売網を持つ強さを発揮。IoT、M2Mなどの成長市場に向けて、これまでの提案営業に加え、ハードだけでなく、ソフトウエア開発まで対応したソリューション力、トータルサポート力、アセンブリなどの受託製造力で顧客の困り事、課題解決型の事業展開を図る。