2020.03.25 【関西エレクトロニクス産業特集 有力エレキ企業】大和無線電器 19年度売上げ200億円見込む

本社ビルの外観

 大和無線電器は、弱電関連商品(市販)と電子部品の両卸商社機能を持つ独自の形態で業績を伸ばしている。

 20年3月期(19年度)も両事業の伸長で初の売上高200億円を見込む。市販事業はマイクロバブルトルネードによるトルネード水流でヒット商品になっているサイエンスのシャワーヘッド「ミラブル」の拡販にいち早く取り組み、19年度売上高を大きく押し上げた。

 家電量販店、GMS、ホームセンター、通信販売、レンタルチェーン店、全国の有力小売店への販売に加え、電子部品卸商社(電子部品)事業の販売先企業の社員向けに販売する職域販売に力を入れ、シャワーヘッドミラブルの販売台数を上積みした。21年度も市販の職域販売に注力する。

 電子部品事業は、作業動画をスマートフォンやPCで送信すれば最適なロボット化、自動化を提案するWebアプリサービスのスタートアップ企業Quiny(京都市下京区)と連携して新規顧客開拓に乗りだす。外部パートナー企業との顧客開拓、需要掘り起こしに積極的に取り組む。

 また、電響社グループ会社との連携も強める。まず、4月から家電製品の企画・製造・販売を行うアピックスインターナショナル(大阪市浪速区)と連携し、顧客の新製品開発における回路設計や回路分析などのソリューション提案を本格的に始める。