2024.02.22 K-POPファン垂涎? 富士フイルムが若者向け写真共有サービス 「KiT」使い仲間内で

若者向け写真共有サービス「KiT Photo Album Cues」

 富士フイルムが、若い世代をターゲットにした新しい写真共有サービスの提供に乗り出す。主にK-POPアイドルのアルバムの一つとして提供されている「KiT」を利用するものだ。同様のサービスは他になく、「カメラメーカーでは初」(担当者)とし、3月末からの提供開始を予定する。

 同社は、韓国MUZLIVE社の「KiT」を利用し、ボタン電池で動く小型機器と専用アプリを開発中だ。機器のボタンを押すと人の耳には聞こえない音を発し、スマートフォンのマイクが音を拾って認証。クラウド上の写真にアクセスできるようになる仕組み。22日に開幕したカメラ関連の総合展「CP+2024」で開発案件として披露した。

 サービス名は「KiT Photo Album Cues(キット フォトアルバム キューズ)」。正方形に近い小型な機器と、それを収納するボックスをセットにしたもので、それぞれ表面に任意の写真をプリントできる。1セット5000円程度での提供を想定し、クラウド上には最大400枚の写真を保存可能にする。

 特徴的なのは、機器自体が認証装置の一部となっていることだ。機器1台当たりペアリングできるスマホも1台。機器を借りたとしても、別のスマホからではアクセスできず、写真を共有するにはキューズを新たに購入する必要がある。

 担当者は「仲間や友人、恋人など限られた範囲で写真を共有したいと考える人に向けたサービス」と説明した。

(26日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)