2024.02.20 限定モデルは約32万円 富士フイルムの「X100」新型

1934台の限定モデル。ストラップや梱包箱も特別製

右が先代「X100V」。本体にすき間はほとんどないが、基板配置の工夫などで「X100Ⅵ」に手ブレ補正機構を組み込んだ(左)右が先代「X100V」。本体にすき間はほとんどないが、基板配置の工夫などで「X100Ⅵ」に手ブレ補正機構を組み込んだ(左)

世界各国のメディアなど500人を集めた発表会で「X100Ⅵ」を披露する富士フイルムホールディングスの後藤禎一社長CEO世界各国のメディアなど500人を集めた発表会で「X100Ⅵ」を披露する富士フイルムホールディングスの後藤禎一社長CEO

 富士フイルムは20日、単焦点レンズを搭載する高級デジカメ「X100」シリーズとして4年ぶりの新製品「X100Ⅵ」を3月下旬に発売すると発表した。価格は税別25万6000円前後を想定。1月20日に創立90周年を迎えたことを記念し、創業年にちなんだ限定モデル1934台も税別31万9000円前後で、全世界で売り出す。

 X100は、一体型レンズの「コンデジ」だ。世界的な拡大が続くレンズ交換型ミラーレスカメラとは異なり、レンズは交換できない。初代は、東日本大震災が発生した2011年3月に発売し、昨年10周年を迎えていた。

 今回の新型は第6世代に当たる。X100シリーズ初のボディ内手ブレ補正機能を搭載したほか、ミラーレス「X-T5」などにも実装する約4020万画素の裏面照射型CMOSセンサーも採用。ネガフィルムらしい質感を実現する独自のフィルムシミュレーション「REALA ACE」にも対応し、表現の幅を広げている。

 光学式と電子式を切り替えられる独自の「ハイブリッドビューファインダー」や、アルミの質感、色味にこだわった初代から受け継ぐデザインを採用。細部まで妥協しない作り込みで、従来ユーザーの買い替えも期待される製品に仕上げている。 限定モデルには、本体に創業当時のコーポレートブランドロゴとシリアルナンバーが刻印されているほか、限定ストラップやソフトレリーズボタンなどが同梱されている。