2024.04.10 ユニチカ、世界最高レベルの高表面積実現したハイエントロピー合金を開発 次世代エネに貢献する新材料開発へ

ユニチカが合成した高表面積ハイエントロピー合金の電子顕微鏡画像とSEM-EDS(走査型電子 顕微鏡エネルギー分散型X線分光法)による元素マップ(Cr、Fe、Co、NiおよびCuの元素全てが均一に存在していた)

 ユニチカは4日、世界最高レベルの非常に高い比表面積を有するハイエントロピー合金を合成する技術を開発した、と発表した。この技術は、さまざまな組成のハイエントロピー合金に応用できるため、次世代エネルギーとして期待される、水素利用を促進する高性能な水素生成電極や、燃料電池用電極触媒などの創出が期待される。

 ハイエントロピー合金とは、5種類以上の元素が同程度含まれる主成分を持たない多元系合金のこと。近年、新しい金属材料として注目され...  (つづく)