2024.05.17 NIMSと名古屋大、鉄基アモルファス合金が横型熱電変換材料に 3分間の熱処理で、開発に新指針

微細組織のエンジニアリングによる異常ネルンスト効果の向上(出所:NIMS)

 物質・材料研究機構(NIMS)と名古屋大学の研究チームは、トランスやモーター用の軟磁性材料として広く利用されている鉄基アモルファス合金が、短時間の熱処理だけで、電流と熱流をそれぞれ直交する方向に変換できる「横型」熱電変換材料になることを実証した。横型熱電変換材料の開発において微細組織のエンジニアリングが重要であることを示した初めての例となる。磁性体を用いた環境発電・熱マネジメント技術の実現に向け、新たな材料設計指針を提供するものといえる。

...  (つづく)