2020.05.26 【LED照明特集】オーデリック、無線照明制御システム「コネクテッドライティング」

太陽光発電と蓄電池、照明を連携する「ZERO ENERGY CONTROL」

 オーデリックは、無線照明制御システム「コネクテッドライティング」を軸に、太陽光発電と蓄電池とを連携したソリューション提案で新たな収益の柱を育てていく。

 同社はコネクテッドライティングで、太陽光発電と電気自動車(EV)、蓄電池を制御できるニチコン提供の「トライブリッド蓄電システム」と連携した「ZERO ENERGY CONTROL」を展開。LED照明と太陽光、蓄電池を連携することで、照明制御にとどまらない提案に力を入れている。

 ZERO ENERGY CONTROLは、家庭内の消費電力量や太陽光の発電状況、蓄電システムの稼働状況をリアルタイムで見られるほか、過去の利用状況をグラフで確認できる。インターネット経由で天気予報の情報を読み込み、太陽光による発電量を予測。天気が悪いときは電気の使い過ぎを抑制するメッセージを事前に通知したりすることも可能だ。

 これらの機能に加え、照明をアプリケーションに登録することで蓄電池残量に合わせて自動で照明を調光する。家電制御の通信規格「エコーネットライト」対応機器であれば、エアコンといった家電も順次制御できるように機能を拡張していく。

 また、現在の蓄電量と天気予報をリアルタイムに把握することで数日間の蓄電量予測もできる。蓄電残量が少なくなった場合には、長時間の停電にも対応できるような照明の調整も行う。

 オーデリックの照明制御システムは、ブルートゥースを使って家中の照明をスマートフォンやタブレットから操作をすることができる。「コネクテッドプラス」として、ブルートゥースによって人感センサーも製品化し、関連製品の幅を広げている。

 人感センサーは壁面取り付け具をネジで取り付け、センサー本体の球体部を吸着させるだけで家中どこにでも取り付けられる。配線工事が不要である上、コネクテッドライティングに対応する照明器具であれば、連携させて人の在・不在を検知した照明のオン/オフ操作を実現する。

 照明制御は、グーグルとアマゾンのスマートスピーカで音声操作にも対応している。豊富な対応器具をそろえており、住宅用以外にもオフィス用なども製品化。モーターの無線操作によって光の照射角度を自由に変更できるスポットライトといった、無線制御を生かした多彩な製品群が強みだ。