2024.09.17 最低1万本を植林体験に 「住友館」展示内容を公開、大阪・関西万博

「住友館」の完成イメージ

▶画像ギャラリーへ

建設状況を説明する中村委員長建設状況を説明する中村委員長

 住友EXPO2025推進委員会は17日、大阪・関西万博の敷地に建設中の「住友館」の状況と展示概要を報道関係者に公開した。

 住友館は「さぁ、森からはじまる未来へ」をテーマに、住友グループが保有する「住友の森」の木を全面的に活用している。構造は鉄骨造り一部木造の地上2階建て、メイン棟とバックヤード棟合計で延床面積2718平方メートルの規模。

 屋根と外壁には別子銅山(愛媛県新居浜市)の住友の森より伐採したひのきの合板を使用。エントランス周辺には、大阪万博が開催された1970年に別子の山に植樹された杉を使用する。建物は今年12月下旬に完成するが、内装含めた全体の完成は来年3月の予定だ。

 展示内容は、森の中をめぐり終えると、来場者の前に幅20×高さ7.5メートルの巨大立体映像装置「パフォーミングシアター」が現れ、「誰も知らない、いのちの物語」に出会う体験を提供する。未来を担う子どもを中心に植林体験の機会を提供する。ひのきを中心に最低1万本を植林体験のために用意するという。

 住友の歴史約400年の発展の礎は別子銅山。採掘で伐採した土地に苗木を育て、山を守ってきたのが住友の歴史という。

 推進委員会の中村邦晴委員長は「パビリオンには住友の思い、住友の成り立ちが込められている」と語った。