2025.01.08 CES開幕、4500以上の出展者 進化するAIの競演
開幕したCES 2025
【ラスベガス(米ネバダ州)=CES取材班】世界最大規模のテクノロジー見本市「CES 2025」が7日(現地時間)、開幕した。約1400のスタートアップを含む4500以上の企業や団体が出展。期間中に1100人の講演者による300以上のコンファレンスが予定されている。生成AI(人工知能)への注目が日増しに高まる中、今回のCESでも最大のテーマの一つになっている。会期は10日まで。
報道陣を対象とした開幕前の「メディアデイ」。その“おおとり”として基調講演に登壇したのは、生成AIに不可欠となったGPU(画像処理半導体)を手掛ける米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)だ。
同社は生成AIを動かすサーバー向けGPUとして高いシェアを誇り、CESでも注目の的となっている。トヨタ自動車との協業を発表するなど自動運転でも存在感を高めており、基調講演でフアンCEOは「当社は20年以上にわたり、自動車産業に数兆ドル規模で貢献してきた」と強調した。
開幕日の基調講演に登壇したパナソニックも、生成AI「クロード」を手掛ける米アンソロピックとの提携を発表。TVS REGZAが大画面テレビへ生成AI搭載を目指す技術コンセプトを紹介するなど、日本メーカーも注力姿勢を強め、その発表の場としてCESを重視している。
今回のCESは、AIをはじめ、モビリティー、ヘルスケア、サステナビリティ―(持続可能性)、スマートホームなどトレンドに即した展示もある。デジタル技術を核に、これからの社会を変革する技術や製品、ソリューションがめじろ押しだ。