2025.05.21 ソニーサーモテクノロジーが冷却温熱ウエアラブル機器上位機を発売 冷温部面積が2倍に 冷熱用モジュール2個搭載 駆動時間も倍

プロは構造や制御を見直し冷熱性能が上がり長時間駆動できる

 ソニーサーモテクノロジー(東京都港区)は20日、独自開発した直接身体を冷却温熱できるウエアラブル機器「REON POCKET(レオンポケット)」シリーズの上位機「REON POCKET PRO(レオンポケット・プロ)」を発売した。新製品はシリーズで初めて冷熱用モジュールを二つ搭載し、従来機比で冷温部の面積を約2倍に増大するとともに、バッテリー容量を見直し駆動時間も約2倍になった。

 レオンポケットは首元に装着することで、体表面を直接冷やしたり温めたりできるウエアラブル機器。2020年に初号機を発売して以降、年々冷却性能や駆動時間を進化させ24年に第5世代機となる「レオンポケット5」を発売している。新製品のプロは5の上位機の位置づけになり冷温性能や駆動時間などを大幅に高めた。

 プロには二つの独立したサーモモジュールを搭載し、冷温部の面積を5と比べ約2倍に増大した。上下のサーモモジュールがそれぞれ強弱を付けながら交互に駆動して冷却を持続する新メカニズムを搭載した。肌への設置面積も広がり、伊藤健二社長は「従来機よりも長時間冷却感が持続できるようになった」と話す。

 放熱のための機構も見直した。風量が従来機比2倍となった新開発の放熱ファンと専用の放熱機構を組み合わせることで、冷却性能を示す吸熱量が従来機比最大2倍になった。バッテリーも見直したことで、冷却段階の弱いレベル1では、従来機比約2倍の約3...  (つづく)