2025.07.24 【ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー特集】住友電気工業 地域DX未来サービスなど4つのゾーンで提案

10G Wi-Fi ONU

 住友電気工業は「その距離、技術で縮めます」をテーマに、「地域DX未来サービスゾーン」「新ハイブリッドソリューションゾーン」「棟内マイグレーションゾーン」「運用管理サポートゾーン」の四つのゾーンに分けて、同社の技術を生かしたソリューションを提案する。

 地域DX未来サービスゾーンでは「AI、対話ロボットなどでお客様の理想の距離を縮めます」をテーマに、従来のSTBに加えて、クラウド録画型カメラや対話ロボット、リモート観光サービスなどの活用で「高齢者とその家族が活き活きと暮らせる社会の実現」をコンセプトにした展示を行う。

 「防犯・防災・見守りDX」コーナーでは、STB、クラウド録画型カメラ、対話ロボットの連携サービスのデモを行う。対話ロボットは、生成AI(人工知能)を活用したコンシェルジュ的な役割を担い、利用者との会話を通じて適切な情報を提供する。現在、対話ロボットは開発中で、2027年にサービスを開始する予定だ。ショーでは同社の会話アプリを搭載した汎用(はんよう)ロボットを使ったデモンストレーションを行う。

 高精細ディスプレーポート信号を超高速、低遅延で変換・伝送する低遅延メディアコンバーター(LLMC)の技術展示も行う。

 新ハイブリッドソリューションゾーンでは「レガシー&モダンな技術でお客様との距離を縮めます」をテーマに、放送や通信のヘッドエンド(HE)設備などを展示。

 統合型自主放送装置と新型の権利保護スクランブル装置を地上デジタル自主放送システムとして展示。統合型自主放送装置は、従来機種よりも低レートかつ高画質なエンコード処理を実現し、エンコーダーの性能向上によりHD/SDの3番組分のエンコードが可能となった。また、データ放送ラジオ機能(音声最大10ch分)を一つの装置に内蔵する。

 映像や音声ESなどの監視が可能な「TS監視機能」や、防災DXへの取り組みとして緊急放送機能も搭載している。ブースではSTBなどと連携し、地域ごとに災害情報を提供するデモンストレーションを行う。

 棟内マイグレーションゾーンでは、「メーカー×エンジニアリングの総合力で、棟内高度化への距離を縮めます」をテーマに、現場作業の課題を解決する、小型光ファイバ融着接続機、ハンディ光ファイバカッター、ホットジャケットリムーバー、低摩擦インドアケーブルなど、集合住宅向けの光配線ソリューションを展示する。

 運用管理サポートゾーンでは「CATV専門の保守システムで、端末・設備との距離を縮めます」をテーマに、10G-EPON冗長化システムや保守サポートを紹介する。