2025.07.24 【ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー特集】横河計測 高ユーザービリティーを追求 遠隔操作OTDR提案
OTDRの最上位モデル「AQ7290シリーズ」
横河計測のOTDR(光パルス試験器)「AQ7290シリーズ」は、安心の作業性(高品質)と使いやすさ(高ユーザビリティー)を追求し、優れたOTDR性能(高ダイナミックレンジ)を実現した、最上位モデルの一体型OTDRとなる。
最長15時間のバッテリー駆動によりフィールドでの終日作業に対応する。
マルチタスク機能により光パワーメーターや可視光源など、複数の測定機能の同時使用ができる。
新機能の簡易OTDRモードは、シンプルな設定画面で設定変更と測定が可能。測定後もポップアップで操作のアシスト機能が表示され、ビギナーも安心して作業を行える。
無線でのリモートコントロールにも対応した。Wi-Fiルーターや、4G/LTEモバイル回線を利用してインターネットに接続するためのLTEドングルと接続することで、遠隔地からスマートフォンやパソコンでOTDRの操作、データ転送が可能となり、作業の省人化を促す。
USB Type-Cからの電源供給にも対応。USBパワーデリバリー対応の市販の電源アダプターを使用して給電可能。
モバイルバッテリーからも給電ができ、緊急時にも安心して対応できる。
OTDRの作業スピードを飛躍させる12チャンネル光スイッチボックス「AQ3550」にも対応しており、OTDRからの制御により12チャネル全て、または任意の複数チャンネルの連続測定が可能。テープ心線(0.25ミリメートル素線を平行に並べている心線)などの複数ファイバーを同条件で測定する際に役立つアイテムとなる。
展示コンセプトには「CATV業界や放送業界の光ファイバ開通と保守へ、私達の価値を示そう。」を掲げ、OTDRソリューションを紹介する。
遠隔操作OTDRでは、3波長(1310ナノメートル、1550ナノメートル、1625ナノメートル)モデル「AQ7294H」と12チャンネル光スイッチを組み合わせ、WDM(波長分割多重)のEnd-to-End(送信元から受信先まで直接データを伝送するアプローチ)をタブレット操作で行う多心測定を紹介する。
さらにコンパクトなミドルレンジモデル「AQ1210シリーズ」で、128分岐までのスプリッター測定をタブレット操作で行うPON(パッシブ光ネットワーク)測定も紹介する。
ほかにも「AQ7294A」による長距離測定に加えて、光ファイバースコープのワイヤレス接続による光ファイバー端面検査時の取り回しの良さ、電池駆動のハンディー光源、光パワーメーターも紹介する。