2025.07.31 【家電流通総合特集】家電製品協会 認定センター家電とスマートハウスの資格試験9月実施
9月の試験の申し込みは8月10日まで
家電製品アドバイザー 接客力アップに必須
家電製品協会認定センターは、9月に家電とスマートハウスのプロフェッショナル資格の認定試験を行う。毎年3月と9月に開催するもので、今回は家電販売と接客のプロフェッショナル資格「家電製品アドバイザー」とスマートハウスのプロフェッショナル資格「スマートマスター」の試験を実施する。
申し込み受け付けは8月10日まで。受験期間は9月1~14日で、CBT方式試験(コンピューター試験)で行う。西崎義信センター長は「接客力を高めるための資格として活用している量販店も多く、ぜひチャレンジしてほしい」と話す。
認定センターが行う試験は、家電製品アドバイザー、スマートマスターのほか、家電製品の技術や故障対応、設置、技術サポートといった家電エンジニアのプロフェッショナル資格「家電製品エンジニア」の三つがある。家電製品エンジニアは3月に試験を行っている。
アドバイザー資格を取得すると、家電選びや賢い使い方などを製品の豊富な知識でアドバイスできる上、顧客満足度につながる質の高い接客を実現できるようになる。資格は「AV情報家電」と「生活家電」があり、両方取得すると「総合アドバイザー」になれる。
スマートマスターは、量販店などで太陽光発電システムなどの提案が進むほか、インターネットでつながるIoT家電などの製品群が増えスマートハウスづくりの提案が始まっていることから認定資格がスタート。スマートハウスのスペシャリストとして快適な家づくりを支援できるようになる。
さらにアドバイザーとエンジニアにはエグゼクティブ等級が設けられている。認定試験で合格基準を超える高得点で合格した人に付与する特別な称号で、AVと生活家電のアドバイザーは「ゴールド」、総合アドバイザーは「プラチナ」が与えられる。アドバイザー試験の場合、通常資格は得点率7割が合格ラインだが、エグゼクティブは得点率9割が合格ラインで難易度が高い。ただ、真のプロフェッショナルと認められた称号を狙う人も多い。
家電製品アドバイザーの有資格者数は5万人以上に上る。スマートマスターは昨年10月に累計合格者数が1万人を突破した。量販店各社はアドバイザー資格の取得を研修プログラムに組み込み、接客力を高めるための必須資格と位置付けているところも多い。
今年1月には「人事に聞く!家電製品資格を推す理由」と題した、主要量販店人事担当者のインタビューを公開した。各社とも接客力を高めることを課題視する中、有効な施策として資格取得を挙げている。西崎センター長は「資格を生かし、来店したお客さまに満足してもらい、リピーターになってもらえるようになってほしい」と話している。