2025.08.07 米アップル、チップ製造で韓国サムスンと協力 イメージセンサー納入は初

サムスン電子の米テキサス州オースティン事業所

 米アップルは6日(現地時間)、韓国のサムスン電子のテキサス州オースティンのファウンドリー(半導体受託製造)工場でサムスン電子と協力し、世界初となるチップ製造技術を開発していると発表した。

 同社は、「この技術を米国に先行導入し、iPhoneを含むアップル製品の電力と性能を最適化できるようにする」と述べた。

 また、米国に1000億ドル(約14.8兆円)の新規投資計画を発表し、サムスン電子との協力内容を明らかにした。アップルは米国製造プログラム(AMP)のパートナーとして、サムスン電子をはじめ、コーニング、アプライド・マテリアルズ、テキサス・インスツルメンツ(TI)、グローバルファウンドリーズ(GF)、ブロードコムなどを挙げた。

 今回、サムスン電子が製造するイメージセンサーは、写真や動画の撮影に使用される半導体で、来年発売予定のアップルiPhone18に搭載される予定だ。同社がアップルにイメージセンサーを納入するのは今回が初となる。これまで、アップルのiPhone用イメージセンサーはソニーが独占供給してきた。

 サムスン電子はこれに向け、オースティン工場のファブラインをイメージセンサー用に転換する方針を立てたことが明らかになった。