2025.09.11 ヤマダ、LABI池袋本店を大改装 家電1.5倍に 山田会長「満足度高い」

過去最大の改装を行ったLABI池袋本店

11日に開いた会見で説明する山田会長兼CEO11日に開いた会見で説明する山田会長兼CEO

ヤマダ店舗として初めてライブコマース専用スタジオを1階に設けたヤマダ店舗として初めてライブコマース専用スタジオを1階に設けた

 ヤマダデンキは12日、東京・池袋にある旗艦店「LABI池袋本店」をリニューアルオープンする。西武池袋本店にヨドバシカメラが出店することをきっかけにした大改装で、ヤマダホールディングス(HD)の山田昇会長兼CEO(最高経営責任者)は「1店舗建てるほどのお金をかけた」と力を込めた。

 今回の大改装は、池袋駅直結の好立地に出店するヨドバシを意識してのこと。昨年10月ごろから企画が始動し、今年6月ごろから改装が始まった。

 約1万6500平方メートルの売り場面積を持つ家電専門店としたことで、改装前に比べて家電の品ぞろえを1.5倍に増やした。上野善紀社長兼COO(最高執行責任者)は「ヤマダの中でも、競合を含めても、家電の品ぞろえは日本一の店舗」と言い切る。

 ヤマダは「池袋プロジェクト」を掲げ、量販店の激戦区である池袋を家電市場として盛り上げる構想を描く。その鍵を握るのがLABI池袋本店だ。

 同店は、三越池袋店跡地に2009年10月に出店し、ヤマダの都市型店舗を象徴する巨艦店としてオープンした。その後も、19年に子会社化した大塚家具とコラボし、家電と家具を融合した店舗として20年2月にリニューアルするなど、「くらしまるごと」戦略を推し進める戦略的な店舗として存在感を放ってきた。

 山田会長兼CEOは「日本を代表するような家電の街に(池袋を)するため、魅力のある店を作るというのが目標だった。満足度は高い」と説明。改装により、ピーク時の年商に匹敵する販売を目指していく。

 ヤマダは、今年4月に大塚家具のショールームを池袋でオープンしており、家電と家具の大型専門店2館体制による「くらしまるごと」戦略で競合店を迎え撃つ。