2025.10.22 AV関連機器、11カ月ぶりにプラス 9月、2.1%増の849億円 JEITA

民生用電子機器の国内出荷金額推移

 電子情報技術産業協会(JEITA)が22日に発表した2025年9月の民生用電子機器国内出荷額は、前年同月比2.1%増の849億円と11カ月ぶりに前年を上回った。カーAVC機器は同6.2%増の416億円で6カ月ぶりにプラスに転じた半面、映像機器は同0.9%減の387億円、オーディオ機器は同5.8%減の46億円と減少した。

 製品別の出荷台数は、薄型テレビが同2.5%減の33万5000台で3カ月連続の減少。サイズ別では60型以上が同29.5%増と大きく伸びた半面、8月は好調だった30~39型が同11.0%減の6万台、50~59型が同5.0%減の9万9000台と減少した。そのほかのサイズも振るわなかった。

 4Kテレビは同13.9%増の20万1000台で4カ月連続のプラス。有機ELテレビは同19.2%減の2万4000台と15カ月連続で減少し、苦戦が続いている。ハイブリッドキャスト対応が同5.2%増の20万5000台と好調だ。

 BDレコーダーは同37.6%減の4万5000台と17カ月連続で前年を割り込んだ。4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷は1万3000台で、発売開始からの累計は222万9000台となった。

 オーディオ関連はシステムオーディオが同13.8%減の4万2000台で22カ月連続の減少。スピーカーシステムは同12.8%減の3万3000台となり、ここ2カ月はプラスで推移していたたが再び減少に転じた。ステレオヘッドホンは同25.8%減の25万4000台と2カ月連続マイナス。ラジオ受信機は同17.7%減の4万6000台で3カ月連続の減少となった。

 カーAVC機器では、カーナビゲーションシステムが同0.3%減の24万7000台と7カ月連続マイナスだった。一方、カーAVメインユニットは同19.2%増の11万3000台で6カ月連続のプラス。併せて、ディスプレーオーディオは同58.3%増の6万7000台と前月に引き続き好調で、カースピーカーは同8.1%増の166万2000台と3カ月ぶりに伸びた。

 ETC車載ユニットは同8.5%増の20万台で2カ月連続プラスになった。ETC2.0対応車載ユニットは同10.4%増の19万6000台で好調に推移した。