2025.10.27 【次世代自動車用部品特集】立隆電子工業(Lelon) ドイツ自動車電子大手メーカーの認証を取得 タイ新工場まもなく完成
タイ新工場の完成予想図
台湾のアルミ電解コンデンサーメーカー、立隆電子工業(Lelon)は、ハイエンド応用市場への展開を継続している。その中で自動車電子分野は長期的な重点開発市場の一つに位置付けている。
自動車の電子化の進展と電気自動車販売台数の増加に伴い、ADAS(安全支援システム)、各種ECU(電子制御ユニット)、OBC(オンボード・チャージャー=車載充電器)などの需要が拡大し、車載用アルミ電解コンデンサーの需要拡大が続いている。同社は、顧客ニーズに対応するためタイに新設した工場が今年末までに試作段階に入る見込みだ。
タイ新工場は、タイ南部のアマタシティ・チョンブリ工業団地に立地。2025年第4四半期までに生産設備の導入が始まり、年末までに製品試作を開始する予定。顧客認証取得後、正式に量産を開始し、その後、市場需要に応じて生産能力を拡大する。
タイ新工場では最新設備を導入し、スマート製造・自動化生産・デジタル管理を推進。同時に持続可能性の理念に基づき、再生可能エネルギーや水資源管理などの環境保護メカニズムを導入し、企業の社会的責任を果たす。
同社は現在、多くのTier1自動車用電子部品メーカーのサプライヤーであり、今年はドイツ系自動車電子メーカーの認証も取得。製品は絶対的な安全性が求められる用途に使用可能となっている。タイ新工場は地理的に優位な位置にあり、東南アジア地域の日系顧客の立地に近く充実したサービスを提供し、柔軟な納期と完全なアルミ電解コンデンサー・ソリューションを提供できる。
アマタシティ・チョンブリ工業団地はタイの重要な工業区で、主な進出企業は自動車メーカーや自動車部品メーカーなど。
同社は今後も、顧客ニーズに応えるアルミ電解コンデンサー製品を積極的に開発し、管理体制の最適化と機器設備の高度化を通じて市場競争力を強化し、顧客に安全で信頼されるソリューションやサービスを提供していく。








