2025.10.31 第3四半期で既に売上高1兆円突破 業績堅調、3年連続で過去最高更新 大塚商会1~9月連結
 大塚商会が31日発表した2025年12月期第3四半期(1~9月)連結決算は、売上高が前年同期比22.3%増の1兆57億円、営業利益が同27.5%増の665億円、純利益が同27.0%増の465億円となり、いずれも第3四半期として3年連続で過去最高を更新した。堅調な企業のIT投資需要を取り込み、AI(人工知能)を活用した営業活動強化や中堅・中小企業向けのDX支援提案が奏功した。同社は、今年2月に発表された24年12月期連結決算で、売上高が初めて1兆円を突破。今期は第3四半期で既に売上高1兆円を達成し、高成長ぶりを裏付けた形だ。
 
 主力のシステムインテグレーション(SI)事業は、パソコン更新需要が引き続き高水準で推移したことに加え、パッケージソフトが大きく伸長し、売上高は前年同期比28.8%増の6978億円となった。コンサルティングからシステム設計・開発、ネットワーク構築まで一貫対応し、AIを活用した営業生産性の向上を図った成果が現れた。
サービス&サポート事業は、オフィスサプライ通販「たのめーる」やIT支援プログラム「たよれーる」など、ストックビジネスの拡充に注力。売上高は同9.8%増の3078億円と堅調に推移した。特に中小企業向けのセキュリティー対策や業務効率化提案が好評で、継続収益基盤の強化に寄与した。
同社は2025年度のスローガンとして「お客様に寄り添い、DXとAIでお客様と共に成長する」を掲げ、営業プロセスのAI支援による業務改革や、オフィス全体のデジタル化支援を進めている。自社のデジタル化推進事例をもとに、ワークフロー見直しやセキュリティー強化などの提案活動を展開しており、AIソリューションによる中小企業支援を拡大する方針。
連結子会社の業績管理区分の一部見直しに伴い、事業セグメント区分を変更したが、影響は軽微としている。
通期連結業績予想は据え置いた。
 

 
				
							 
				
							 
				
							 
				 
				 
				 
				 
				 
				
 

 
 
  
  
  
  
  
 
 
