2025.11.04 日本精工、AIロボティクスのアールティへ戦略的投資 人手不足の課題解決後押し
日本精工(NSK)は、AI(人工知能)ロボティクス企業のアールティ(RT、東京都千代田区)と業務提携契約を結び、第三者割当増資によりRTの株式を取得したと発表した。NSKはRT議決権の3分の1超を保有する株主となった。NSKは提携を契機に、ロボット事業を本格化させる。
業務提携の主な内容は、国産四足歩行ロボットの実用化に向けた協業や、製造業向けヒューマノイドロボットの社会実装に向けた共同開発と協業。さらに、AIやハードウエア、ソフトウエアに関する要素技術の共同研究と開発などにも取り組む。
RTは、AIが現実世界の機械を制御する「フィジカルAI」を基礎とする次世代AIロボットを製造・供給する基盤の構築に取り組んでいる。軸受け(ベアリング)大手のNSKは、自社で培ったトライボロジー(摩擦学)や製品などに関する技術を、RTが強みとするAI・ロボット技術に融合。これにより高付加価値なロボット製品・サービスを開発し、提供していく。
NSKは、製造業やサービス業が直面する人手不足といった社会課題をAI・ロボット技術で解決する「人と共存するロボット社会の実現」を後押しする。
RTは幅広いパートナー企業の参画を呼びかけ、研究開発から量産・普及までの一体的な体制を整える。日本発の「フィジカルAIロボット産業」の確立と、製造・供給基盤の構築を目指す。





				
							
				
							
				
							
				
				
				
				
				
				

 
 
 
 
 
 
 
