2025.11.10 【半導体人材の未来】〈6〉 報酬・教育・海外経験、日本の半導体人材を強くする三つの鍵

ペガサス・テック・ベンチャーズのアニス・ウッザマンCEOは、東京工業大学(現東京科学大学)を卒業し、首都大学東京(現東京都立大学)で博士号を取得した

 「子どものころ、ソニーのテレビや日立の冷蔵庫は品質が良くて有名だった」。シリコンバレーのベンチャーキャピタル「ペガサス・テック・ベンチャーズ」のCEO、アニス・ウッザマンはそう語る。エレクトロニクスの世界における「メード・イン・ジャパン」への信頼から、日本の大学で電気情報工学を学び、博士号を取得した。同時に、米国の大学で修士号を取得し、IBMで働いた経験も持つウッザマンは、日米双方の半導体分野の人材育成に深い知見を持つ。彼の目に映る「日本の課題」...  (つづく)