2025.11.10 【換気の日特集】三菱電機 省施工な換気システムの提案強化、マルチエリア空調で快適性も向上

「Good Share !」の導入イメージ

 三菱電機は、施工性を改善した製品や住宅全体で空気を循環させるシステム、結露発生を抑制するソリューションの提案を強化している。

 2024年には施工性を改善したダクト用換気扇とバス乾燥・暖房・換気システムを発売。今年6月には施工性を改善したリニューアルバスカラットを発売し、好評の本体スライド方式による設置自由度確保はそのままに、主に電源接続工事工程での施工性を改善した。

 手間なく室内の快適性を向上できる「スマートe-Floシステム」の提案も強化。その一環として、エアコンで整えたリビングの空気を玄関や脱衣所などの非居室空間に送風するマルチエリア空調システム「Good Share!(グッシェア)」を前面に出して展開している。

 全館空調とは異なり、大がかりな工事や住宅全体での設計が不要。同社の換気・空調製品と組み合わせて実現する。夏の熱こもりや冬の低温で過ごしにくい非居室空間にエアコンで整えられたリビングの空気を送風することで、住宅内の快適性を向上させる。電気ヒーターを活用した非居室空間の暖房と比較し、省エネ性能が高い点も特長だ。

 天井裏に付着した結露やカビの課題を受けた天井結露対策の提案も強化している。

 天井材の張り替えや大型の除湿機導入には、コストが高額であったり、施工できなかったりすることがある。結露対策に取り組まない施工管理者に向け、導入コストが低く、省施工なシステムを用意。ダクト配管を外して室内のきれいな空気を天井裏全体に送風するなど、「結露発生を抑制する」という新しい用途で換気扇を活用するためのソリューションを提案する。