2025.11.10 IIJ、25年4~9月期はSI事業伸び大幅増益 官公庁・金融向け大型案件が貢献
決算会見する谷脇社長(左)
インターネットイニシアティブ(IIJ)の2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結業績は、システムインテグレーション(SI)事業を中心に好調に推移し、大幅増益となった。幅広い業種でネットワーク更改需要が継続しており、売上高・利益ともに2桁増を確保した。
売上高は1619億1000万円で前年同期比10.1%増、営業利益は153億8800万円で同30.6%増、当期利益は100億3200万円で同34.2%増となった。ネットワークサービスの堅調な積み上げに加え、SI事業が増収をけん引。官公庁向け約160億円規模(18年間)の案件や、金融機関向けなどの大型案件が業績を押し上げた。
営業利益は、SI(システム構築)・ネットワークサービス両事業の増収効果に加え、前期に発生したVMware製品の値上げによるマイナス影響の解消、退職給付引当金戻しなども寄与し、大幅な増益となった。
通期見通しは、第4四半期の比重が大きい構造であることから据え置いた。7日の決算会見で谷脇康彦社長は「ネットワーク構造の変化に伴い、幅広い業種でシステム更改需要が高水準で続いている。SIモデルで総合的な差別化を発揮できており、中長期的な事業拡大フェーズに入っている」と述べた。





