2025.11.10 立花エレテック25年4~9月期、反動減で減収減益 

 立花エレテックの2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比3.4%減の1031億2000万円、営業利益が同23.1%減の30億5800万円、経常利益が同5.7%減の34億7400万円、純利益が同4.6%減の26億8900万円となった。 

 FAシステム事業は、FA機器分野で一部の顧客で在庫調整の影響が長期化する中で、主力機器製品が前年に大幅伸長したことによる反動から減少。一方、システムソリューションビジネスは、引き合い案件が増加。産業機械分野はレーザー加工機が伸長した。

 半導体デバイス事業は、半導体分野でパワーモジュールなどが伸長したが、国内外ともに顧客の需要見極めを含む調整局面が継続。電子デバイス分野は液晶が伸びたが、コネクターなどが減少した。  

 施設事業は、酷暑の影響でルームエアコン、店舗用パッケージエアコンが大きく伸長。業務用熱交換器も大型案件の受注により利益が大幅に伸びた。その他では、MMS(金属加工製造受託)分野で主力の立体駐車場向けの部材は堅調。EMS(電子機器製造受託)分野で電子部品の安定供給が可能となり、家電向け液晶基板ビジネスなどが好調だった。 

 通期連結業績予想は据え置いた。布山尚伸社長は「中国の経済も上向くとみており設備投資が動く可能性がある」と話す。