2026.02.12 エプソン、6割小さな水晶発振器 GPS向け温度補償型

セイコーエプソンの新たな温度補償型水晶発振器(TCXO)

 米国のGPSをはじめとする全地球測位衛星システム(GNSS)対応の電子機器などを同期するタイミング用途向けに、セイコーエプソンが新たな温度補償型水晶発振器(TCXO)を開発した。各種機器に組み込むGNSSモジュールや、スマートウオッチなどのウエアラブル機器、スマートホームや産業用センサーを含むモノのインターネット(IoT)向け製品への搭載に向く。従来品に比べ体積が63%小さなパッケージを採用。1.7~3.63Vの電源電圧に対応した「TG1210SRN」を2026年第2四半期、1.1~1.95Vとより低電圧な「TG1210STN」を同年第4四半期にサンプル出荷開始する。

 GNSS、ウエアラブル、IoTの市場が拡大したことで高精度、低消費電力なタイミング製品の需要が増えており、通信モジュールや工場自動化機器、データセンター向けにも高温度環境下で安定した周波数温度特性を持つTCXOの需要が高まる。今回の製品は-40度~+105度の動作温度範囲で最大±0.5×10-6(百万分率)の周波数温度特性を発揮する。瞬間的な温度変化が起きる環境でも安定した周波数温度特性を出せるため、ウエアラブル機器に内蔵するGNSSや通信機器の要求に応えられるとする。

 対応電圧が高い「TG1210SRN」は通信モジュールや産業機器向け。低電圧対応の「TG1210STN」はスマートウオッチやモバイル機器など、低消費電力用途向け。両製品とも1.2×1×0.45mmの小型パッケージを採用し、設置面積の低減を図れる。さらにスタンバイ機能を搭載し、IoTやウエアラブル機器の長時間駆動に貢献する。 出力形式はクリップドサイン波で、出力周波数範囲は10~80MHz。

 エプソンは既に縦横1.6x1.2mmや2x1.6mmサイズの製品をそろえる。出力形式はクリップドサイン波のほかCMOS波もある。